マタイ
Matthew
12使徒の中におけるマタイの表象は、財布です。これは、彼が使徒とイエスに呼ばれる前は、徴税人の仕事をしていたことを表しています。
福音書記者マタイを、他の福音書記者と比較して、シンボルで表すこともあります。
その場合、マタイは翼を持つ人間の姿で描かれます。
この理由は、マタイ福音書がその最初に、イエス・キリストの系図を置いているからとも、マタイの福音書が、キリストの人間性について、教えているからだとも言われています。
イエス・キリストの弟子たちは、元々社会的地位が低い人ばかり。
人間的にも、決して立派な人たちではありませんでした。
しかし、その中でも、人々から大変軽蔑されていた人物がいます。
その名も、“マタイ”。
彼は、周りの人々から、お願いだから死んでーと思われるくらい嫌われていたのです。
マタイは、イエスの12弟子の1人であり、新約聖書の“マタイによる福音書”を書いたとされている人物です。 “ルカによる福音書”では、”レビ”という名前で登場します。
マタイは使徒であると同時に福音書の第一の著者です。福音書記者としてのマタイのアトリビュートとして、「黙示録の生き物」の1つ、有有翼の人物があります。他にも書物、ペン、インク壷など、福音書記者としてのアトリビュートを持ちます。
イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。
彼は立ち上がってイエスに従った。
徴税人のような金を直接取り扱うの職業はこの時代最も嫌われる職業の一つでした。
それについてファイサイ派という敵対する勢力の人々が尋ねますが、キリストはこう答えます。「マタイによる福音書」9:10-13
徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜあなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。
『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。
わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」
金を扱う職業の人々も絵の主題として描かれることがしばしばあります。
実際、イエスの弟子たちを見ても、彼らは身分が高いわけでも教養があるわけでもありませんでした。イエスは、不完全な罪人をあえて選ばれたのです!
これは、自分は罪人だから救われないと思っていたマタイにとっては、とてつもない喜びでした。宴会を開いたことからも、その喜びようがよく分かります。
こうして、マタイは罪深い取税人の生き方を捨て、
イエスの弟子として全く新しく生まれ変わったのです!