-生活の中で祈るために-
お祈りと信仰とは、正比例する関係にあります。つまり信仰の度合いが、お祈りにも現れるのです。
同時に、お祈りが、信仰をもあらわにします。信仰の知識もおろそかに出来ませんが、信仰の体験抜きにはわからないものがあります。
信仰体験というむつかしいことと考える人もあるでしょう。でも、表現するのがむつかしい「何か」があるのです。また「それ」と気がつかないこともあります。お祈りをふり返ってみることで、確認できることもありますから、以下のメモを参考にしてみてください。
1.信仰の内容(教義・キリストについての知識)と信仰の体験(実感し
ていること)との区別をします。
キリストについての知識(to know about Christ)とキリストを知る(to know Christ)ことの違いを知りましょう。
どのような時に信仰の体験がありますか?(心の琴線に触れるような
と)自然を通して感じる心の動き、また人間関係での心の通じ合い
(共感・共有)は?
2.生活の中で、バランスはとれていますか?
人間として必要な事柄(食事や睡眠など)があります。
それとは別に日常生活の中で私を動かしているものは何でしょうか?
私自身ですか、それとも誰か別の人(友人など)や別のもの(お金・
仕事・流行など)
神を信じる人間としての、私の生活のバランスは、何に基づいている
のでしょうか?
3. 神(仏・無・神秘・超越者・生命の根源)の存在を信じて居ること
が前提です。
わたしは頭で知っているだけですか、神とパーソナルな関係を持つこ
とが出来ると知っていますか。経験していますか?
4.祈りたいとの望みがありますか?
神とのパーソナルな関係を願っていますか?
お祈りは神からの恵みです。恵みを祈ります。
恵みを「求める気持ち」が大切です。
5.「体験」は普通、心の中で自覚します。「それ」と五感でとらえるよ
りも、内面的なものが多いと、私は考えます。
事実、深い心の動きは、沈黙の中で起こりますから。