神の母聖マリア
ルカ 2.16 21 羊飼いたちはマリアとヨセフと乳飲み子を探し当てた 20 2 3 / 1
みなさん新年おめでとうございます。
ご降誕から8 日目の今日は、幼子がイエスと名づけられたことを記念する日ですが、教会では今日は「神の母聖マリア」の祭日です。
カトリック教会では昔、聖母マリアを神の母と呼ぶことについて、論争があり、エフェソ公会議が開かれました。その 1500 周年の 1931 年から 1 月 1 日を「神の母聖マリア」の祝日に制定しています。また 1968 年から教会は 1 月 1 日を「世界平和の日」としています。
日本では江戸時代からの風習でお正月には近くの神社やお寺にお参りする初詣での習慣があります。
今日はあちこちの神社やお寺が初詣で賑わっていると思います。日本の多くの人たちが初詣に行き、家内安全や商売繁盛などの身近なことのお願いをしている時に、教会は世界の平和を祈る日にしています。今年の世界平和の日の教皇メッセージで教皇は、「新型コロナウイルスにはワクチンが見つかっているのに戦争にはいまだ適切な解決が見つかっていない」「人間のからだを襲うウイルスよりも、戦争のウイルスを打ち負かす方が難しい。なぜなら ば 、それは外からやって 来た もの で はなく、罪によって腐敗した人間の心の内側から来るものだからである」と言っています。
世界中の人が、自分のことばかりでなく、みんなのことを考えて平和の心を持てるように祈りましょう。
今年の干支はうさぎです。ここの教会は、ベトナムの方々がたくさん
来て いる若々しい教会です。ベトナムの干支は 、 今年はうさぎではなく猫なんですね。わたしは昔,猫を飼っていたので、ベトナムには猫年があって素敵だなと思います。
今日の福音は羊飼いたちが「布にくるまって飼い葉桶の中に眠っている乳飲み子」を探し当てた話です。羊飼いたちは不思議に思ったこのことを人々に話し、マリアは「これらの出来事をすべて心に納めて、思い巡ら していた」と書かれています。マリアは神から与えられた使命を果たすことを心に刻んで 生きた 人なのです。
わたしたちは羊飼いのように、救い主に出会えた喜びを人に伝えることができたらいいなと思います。
これからの一年を神に委ね、御心に適うものになれるように神の母聖マリアの導きを願いましょう。